脳ドック

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脳ドック/代表的な異常所見に対する対応


無症候性脳梗塞

無症候性脳梗塞は症候性脳梗塞(麻痺、呂律障害、意識障害など何らかの神経症状を呈する脳梗塞)を生じやすいことが知られています。

加えて生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、肥満)などの危険因子と重複して存在する場合は脳卒中発症の危険がさらに高くなります。

このような場合は危険因子を積極的に取り除く必要があるためこれらの管理は必須です。

また心源性梗塞(心臓にできた血栓が原因の脳梗塞)の可能性が考えられる場合には専門医への受診が必要な場合もあります。

無症候性脳主幹動脈閉塞・狭窄

これらは脳卒中の危険因子の一つとして認識すべきという考えもありますので、十分な経過観察が必要です。

場合によっては脳循環動態を評価するための二次検査やまた内服薬投与が必要なこともあります。

無症候性頸部内頸動脈閉塞・狭窄

高度狭窄例において頸動脈内膜剥離術が低い合併症で行われた場合、将来の脳卒中発生を減少するという報告があります。

狭窄の程度によって内服薬投薬による管理または頸動脈内膜剥離術の適応を検討し、手術が必要な場合は専門医に御紹介いたします。

未破裂脳動脈瘤

破裂するとくも膜下出血をきたし致命的となる可能性があるため、発見された場合は慎重な治療方針の検討が必要となります。

おもな治療法として開頭クリッピング術や瘤内塞栓術(血管内治療)などがあります。

手術適応はそれぞれの症例について判断されますが一般的には

  1. 脳動脈瘤が硬膜内(頭蓋内)にあり
  2. 大きさが5mm前後より大きく
  3. 年齢がほぼ70歳以下の場合

は、その他の条件が手術を妨げない限りいずれかの治療が勧められます。

手術が行われない場合は脳動脈瘤の大きさ、形の変化の観察が必要であり観察間隔に関しては確実な知見はありませんが、さしあたり1年以内に経過観察を行い、増大を認めた場合には手術を検討します。

びまん性白質病変
現時点では脳血管性病変とする積極的根拠はありませんが、高度な変化は何らかの病的意義を持つことが推測され、経過観察を行う必要があります。
拡大血管周囲腔
加齢による変化と考えられており、その変化に対する特別な対応は不必要ですが、その他に脳卒中の危険因子があれば、その対処が必要なことがあります。
脳腫瘍

腫瘍性病変を認めた場合その大きさ、場所、臨床所見(神経症状)の有無により 治療方針は異なります。

また臨床所見(神経症状)を認めなくても腫瘍の種類によっては手術が必要なこともあり、個々の症例によって慎重に検討致します

検査の結果、画像所見に異常所見を認めないからといって安心はできません。

それは現時点での所見であり将来的にその誘因である生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風など)を認めた場合はその管理が脳卒中の予防につながりますので油断はしないようにしましょう。