いたみ、めまい、しびれ、もの忘れなどを感じたらお気軽に当院をお訪ねください

くも膜下出血

脳の動脈にできた瘤（動脈瘤）が破裂することにより、くも膜下腔という場所に出血をきたす疾患です。

症状は突然の頭痛。

今まで経験したことのないような激しい頭痛がキーワードです。

一度破裂した動脈瘤はちょっとした刺激で破裂しやすいためほとんどの場合再破裂をきたしその度に状態は悪化し致命的になる怖い病気です。

破裂した場合は再破裂予防のために早急に手術が必要となることがあります。

また事前に破裂していない動脈瘤（未破裂動脈瘤）が確認された場合は破裂予防のために手術をすることがあります。

ただし動脈瘤があれば何でも手術というわけではなく手術の適応は十分な検討が必要です。

脳内出血

動脈硬化などにより脆くなった血管が破綻することにより脳内に出血をきたす病気です。

ほとんどの場合高血圧性の脳内出血でありベースに生活習慣病の関与が深く関わっています。

出血した場所や大きさにより症状は異なりますが呂律障害、片麻痺、歩行障害、場合によっては頭痛、嘔吐、意識障害をきたし時には致命的になることもあります。

また後遺症を残すことも多く出血後リハビリが必要な場合があります。

再発予防には血圧管理が最も重要ですので生活習慣病のチェックは怠らないようにしましょう。

脳腫瘍

腫瘍の場所や大きさによって症状は様々ですが、出血の場合と同様に呂律障害、片麻痺、歩行障害、痙攣発作などが生じます。

また腫瘍が大きくなり頭蓋内圧が高くなると頭痛、嘔気が出現し進行すると意識障害をきたします。

腫瘍の種類によりますが症状がある場合には原則的に手術を検討します。

慢性硬膜下血腫

高齢者に多い病気で脳の表面の硬膜下（脳は硬膜に包まれている）に被膜で覆われた血液の塊（血腫）ができる病気です。

ほとんどが1〜２ヶ月前に頭をぶつけた、転んだというエピソードあります。

症状は歩行障害、片麻痺、痴呆様症状、傾眠傾向などですが血腫が大きくなると頭痛、意識障害が出現することもあります。

症状に気付いた場合外傷歴がなかったかどうか確認し、心当たりがある場合は早急に受診して下さい。

原則的には症状がある場合に穿頭血腫ドレナージ術といって骨に小さい穴を開け硬膜に切開をおきその下の血腫を洗い流す手術を行います。