頭痛外来

診療時間
夜間診療〜月曜夜9時迄
日曜診療〜土日午後1時迄
お問い合せ
電話番号03-5348-8362
交通案内
JR中央線
   「東中野」 徒歩5分
都営大江戸線
   「東中野」 徒歩6分
東京メトロ線
   「落合」 徒歩3分


 

肩こりからくる頭痛


片頭痛患者のうち、頭痛前や頭痛時に肩や首のこりを感じている人の割合

肩こりは片頭痛の予兆の一つ

もともと日本人には肩こりが多いと言われていますが、頭痛時に肩こりを伴う方も多く、頭痛と肩こりの関係は深いと考えられています。

いわゆる「頭痛持ち」の頭痛は主に片頭痛緊張型頭痛の2つですが、いずれの頭痛も多くの場合、肩や首のこりを伴います。


その2つの頭痛、片頭痛と緊張型頭痛の特徴や症状、見分け方について考えてみます。

片頭痛と肩こり

片頭痛は、ときどき起こり、普段どおり家事や仕事ができないなど日常生活に影響がある頭痛です。
  頭の血管の拡張と炎症が原因で起こる頭痛で、一回の発作においても段階によって症状の変化が見られます。

大きく分けると、
  予兆(前触れ)
前兆頭痛後症状となります。

視界にチカチカした光が見えるなどの「前兆」は一部の人にしか見えませんが、「予兆」はたいていの方に現れます。片頭痛の予兆としては、「肩こり」や「生あくび」、「空腹感」などが代表的ですが、中でも一番多いのが「肩こり」です。

※「肩こりからくる頭痛」と表現する患者さんがよくいらっしゃいます。

緊張型頭痛と肩こり

緊張型頭痛は、日常生活に影響を及ぼすほどの痛みではありません。長時間同じ姿勢で仕事をしたときなどに筋肉が緊張して起こります。
  また首がきゃしゃな人やなで肩の人は、頭を支える力が弱いために首の筋肉に負担がかかり、起こりやすくなります。

このようなことから「肩こり」と「緊張型頭痛」を結びつけて考えられがちです。
  しかし、それぞれの頭痛を見分ける際の決め手にはならないのです。

片頭痛と緊張型頭痛を上手に見分けましょう

ズキンズキンは片頭痛、ドーンと重苦しいのが緊張型頭痛…

この様に言われますが、片頭痛は痛み方そのものも、発作の過程や時期、年齢など色々な要素によって変化します。

起こり始めがズキンズキンとした拍動性の痛みであっても、ピークを過ぎると痛みがドーンとしたものに変わることがあります。
  また片頭痛だから「片側が痛む」と思われがちですが、両側が痛む方も少なくありません。

この様に「肩こり」だけでなく「拍動性」「片側が痛む」といった症状で片頭痛と緊張型頭痛を見分けるのは、とてもむずかしいのです。

片頭痛と緊張型頭痛を見分ける方法

片頭痛を見分けるのに、特に重要なのは、「日常生活に影響がある」ことです。
  片頭痛の特徴を下の表にまとめました。

日常生活に
影響がある
動くとガンガン
響いてつらい
吐き気がする
吐いてしまう
光。音、匂いに
過敏になる

一方、緊張型頭痛の場合は、動いてひどくなることはあまりありません。

医師に伝えるポイント

あなたの頭痛について正しく伝えなければ、医師も正しく診断することはできません。
  以下のポイントをまとめてなるべく詳しく伝えられるようにしましょう。

  1. 頭痛の起こり方 〜 いつから、頻度、一回の頭痛が続く時間など
  2. 日常生活への影響 〜 動くとつらい、寝込んでしまう…など
  3. 頭痛以外の症状 〜 吐き気、めまい、発熱、光や匂いに過敏になる…など
  4. 痛み方 〜 頭のどの辺りが痛むか、痛み方(脈打つようだ、締めつけられる…)
  5. 思い当たるきっかけ 〜 ストレス、生理前後、不規則な睡眠など

頭痛の経過や症状をうまく伝えて少しでも早く改善されるようにしましょう。